2007年7月26日木曜日

日の出

土曜日は、良く眠れなかったので海に行くことにした。日の出をみたくて、朝 四時半にうちを出た。海まで自転車で行った。まだ暗く、道も空いていた。

海には、まだ誰もいなかった。私ひとりだけ。波の音とカモメの声しか聞こえなかった。水平線に船が一隻いるのが見えた。

船も私も寂しいと思った。でも、いろいろ音のなかで、人は海の音が一番好きだ。海を聞くのが何時までもつまらないことだ。
だから、寂しかったけれど海とカモメの声を聞くのは気持ちよかった。だまって、日の出を待っていた。

潮干だった。

その日の夜は暖かくて、優しい風がふいていた。しかし、私はじっとしていたの、身体が少し冷えてしまった。もう、あきらめようか、と思った。日の出を見ることは大切なことではないけれど、見たい気持ちをあきらめるのは、夢をあきらめるのと同じだと思ったので、待つことにした。

しばらくすると、日が出た。顔にあたる朝日の感触が暖かかった。





日の出前に他の人が来た。彼らはプロの写真家だった。しかし、日の出の写真を撮らなかった。少女の写真を撮るために来ていた。この時は光がとても美しくて、もっといい写真を撮る事が出来た。

この時は光がとても美しくて、もっといい写真を撮る事が出来たと思うのに。

それから、私はすこし散歩をして、自転車で家に帰った。この時は光がとても美しくて、もっといい写真を撮る事が出来たと思うのに。

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